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あきんど君|不動産売却と業界の仕組みを調べるブログ

不動産業界に転職した元SIerのITエンジニア・渡辺拓也です。 普段は業務システム開発に従事しつつ、「不動産売却をとりまく業界構造や課題」をエンジニア視点で研究しています。 本ブログでは、売却プロセスの裏側・現場オペレーション・情報の非対称性など、“なんとなく相談しにくい”不動産売却を、技術的&客観的に読み解いていきます。 「売りたいけど業者の話が信用できない…」そんな人の参考になれば嬉しいです。

不動産広告は“物語”で売れ──テレビの時代からSNSの時代へ、プロモーションの本質を問う

SIerから不動産業界に転職して早数年。業務システムの開発を通して数えきれないほどの売却相談データと向き合ってきました。そこで気づいたのは、「売却」という人生の転機にもかかわらず、広告戦略が驚くほど“テンプレ化”している現実です。

言葉で人を動かす。イメージで価値を伝える。その根底にあるのは、“物語”の力です。現代において広告とは単なる情報伝達ではなく、心を動かすストーリーでなければならない──そんな思いでこの記事を書いています。

テレビの時代が終わり、SNSの時代が始まった

かつて広告の主戦場だったテレビや新聞。しかし、今はSNSやブログ、動画プラットフォームがそれに取って代わろうとしています。この変化を象徴するように、次のような指摘があります。

ここ 20年におけるメディアの多様化,細分化によってテレビを含めたマスメディアの影響が落ちていく中,インターネットの重要性がさらに増してきている。だが,近年におけるインターネットの影響力の多くが,個人の情報発信によるソーシャルメディアに依存したものであることも注視しなければならない。
出典:下村直樹. 広告と物語. 2010.

今や、広告は企業ではなく「個人」が発信するもの。家を売る際も、ただ「広く見せる」のではなく、「誰に、どんな思いで住んできたのか」を語るストーリーのほうが、圧倒的に共感され、拡散される時代なのです。

売れる不動産広告は“語って”いる

不動産業界でも、従来の物件スペック中心の広告から、ライフスタイルや住まい方に焦点を当てた「物語型プロモーション」が重視され始めています。

不動産を「ただ売る」時代は終わりました。今や売却成功には、広告・プロモーションの巧みさが不可欠です。この記事では、視覚・印象・拡散力で勝つための戦略を徹底紹介します。
出典:広告と最新プロモーションで差をつける!不動産売却支援テクニック集

間取り図や写真だけでは、買い手の心は動かせません。たとえば、「子どもが最初に歩いたキッチンの床」「毎年家族写真を撮ったリビングの窓辺」──そんなエピソードが、物件に命を吹き込みます。

“情報”ではなく、“情緒”で売る時代

テクノロジーが進化する一方で、選ばれる広告の本質はむしろ“人間的”な要素へと回帰しています。私は業務エンジニアとして日々、売却案件のデータ構造を整えながらも、心のどこかで「売れる物件にはストーリーがある」と実感せざるを得ません。

いま、売却を検討しているあなたも、“ただ売る”のではなく、“物語として届ける”視点を取り入れてみませんか?あなたの物件にしかない人生の断片が、誰かにとっては唯一の“買う理由”になるかもしれません。

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プロフィール

HN:
ITエンジニアの渡辺拓也@不動産業界研究中
性別:
男性
自己紹介:
SIerから転職し、不動産業界の業務システム開発に関わっているITエンジニア。
日々の業務を通じて、「売却相談って、ユーザー側には不透明なことが多い」と気づき、構造的な視点で分析・発信を開始。

このブログでは、不動産業界の**“現場の動き方”や“どこに情報の偏りがあるか”を、なるべく中立的・技術者視点で解説しています。
専門家ではないけれど、「売却で損したくない人」が冷静に判断できる知識の土台**になればと考えています。

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